西フランダースのレストランで過ごす、バレンタインとステーキのひととき
- MY MOOD
- Apr 17
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今回は、自己紹介の後の最初のストーリーとして、私が彼と初めて過ごしたバレンタインデーの思い出をシェアしたいと思います。何気ない甘いひとときと、心温まるジェスチャーが詰まった一日でした。
日本では、バレンタインデーと言えば、女性が気になる男性にチョコレートを贈る事が一般的ですよね。バレンタインデーの前日を今でも鮮明に覚えています。母と一緒にキッチンで、カカオの豊かな香りが漂う中、手作りのチョコレートトリュフを大量に作りました。それから、可愛らしい袋に詰めて、次の日、私が小学校の時に同じマンションに住んでいた男の子に渡す準備をしていました。シンプルな思い出ですが、今となってはとても懐かしく、心が温まるような気持ちになります。
男女間だけでなく、友達同士でプレゼントを交換するのも、とても心温まる素敵な習慣ですよね。そして、ちょっとした贅沢を楽しむためにデパートに行く絶好の口実でもあるんですよね。
みなさんは特別なバレンタインデーの思い出はありますか?好きなバレンタインデーの思い出があれば、ぜひ教えてほしいです。
日本から出てからは、その習慣を少しずつ忘れがちになっていたんです。でも、今年は少し違って、バレンタインデーを彼と一緒にベルギーで過ごすことになりました。彼が自分のお気に入りの子供時代のステーキハウスを予約してくれて、連れて行ってくれました。なんて素敵なサプライズ!
さらに、金曜日の仕事のランチ休憩中に、彼からバラと可愛いカードをもらい、素敵な日の始まりでした。
仕事が終わるとすぐ、私たちはウェストフランダースの小さな町「Veurne」(ヴュールネ)にあるステーキハウスへ向かいました。私はベルギーをドライブするのが大好きで、静かで、夕日が本当に息を呑むほど美しいんです。特に冬の季節、太陽が低く沈んでいくのが印象的で、すべてが夢のような、懐かしいオレンジ色の光に包まれます…その光景に、時間を忘れるほど、その光景に心を奪われることがあります。でも、その日はちょうど夕日が沈んだ後に出発したので、少し遅くなってしまい夕日も楽しむことはできませんでしたが、何でもない事を話したり好きな音楽を聴いて、30分のドライブもあっという間でした。
Veurne の町に到着し、小さな通りに車を停めレストランの方へ歩いていきました。Veurne の町はこじんまりとしていて、彼が連れて行ってくれなければ、きっと知らなかった場所だと思いますが、感じの良いレストランやカフェが並んでいました。
レストランは木の温もりが感じられる家具があり、広々としたスペースと温かく迎え入れてくれる雰囲気がありました。まさにロマンチックなディナーデートにぴったりの場所で、レストランに入った瞬間からとてもリラックスさせてくれました。
私たちはキッチン近くのテーブルに座っていたので、スタッフの話し声が聞こえてきました。すると彼は「本当にウェストフランダースの人たちだ!」と言い、レストランのデコレーションやメニュー、ホスピタリティがウェストフランダースの文化に深く根ざしていることを説明してくれました。彼が自分の文化について話してくれる事が、私はとても楽しみでもっとこれからも学んで、みなさんにもシェアできたらいいなと思ってます!

赤ワイン(フレンチ・ピノ・ノワール)を注文し、付け合わせにサワードウブレッド(酸種パン)とバターが提供されました。ただ、普通のバターじゃなくて、なんと牛脂なんです!パンにそれを塗って食べるのは初めてでしたが、普段は牛肉を焼く時に使うことが多いので、少し驚きました。彼が最初に試してみて、すごく美味しかったと言っていたので、私も試してみました。予想外に美味しかった!とはいえ、やっぱり普通のバターの方がいいなと思ったのも事実です(笑)
メインディッシュには、アイルランド産のリブロースステーキを、フライドポテト(もちろん!)を添えて注文しました。ステーキは圧巻のボリューム、450gの至福でした!ベアルネーズソースを添えていただきましたが、その絶品さに驚きました。口の中でわずか数回噛んだだけで、とろけてしまうほどでした。赤身と脂肪のバランスは私にとって完璧な10/10。ベアルネーズソースは、その牛肉の甘さを見事に引き立ててくれました。うーん、最高。。ピノ・ノワールと合わせても素晴らしく調和しました。
彼はバターソースを選んだので、私も一口味見させてもらいました。うん、おいしい!同じお肉でも、バターソースを加えるとまったく違った味わいになり、これもまたいい楽しみになりました。バターソースで、肉の旨味が本当に際立っていました。


450g のステーキを食べ終わる頃、ウェイターが来て「デザートはいかがですか?」と尋ねてきました。お腹はすでにいっぱいに近かったのですが、メニューに「ビスコフチーズケーキ」を見つけ、思わず「これはもう頼むしかない!」と思ってしまいました。ビスコフもチーズケーキも大好きな私たちには、ぴったりの選択でした。
ベルギーへの渡航が増えるたびに、ビスコフ(ベルギーではスペキュロスと呼ばれています)愛がどんどん深まっていて…。そこにチーズが加わるなんて、、、我慢できませんでした!(笑)
運ばれてきたケーキは、まるでバレンタインのギフトのように可愛く飾られ、竹の箱に入って登場。小さな子供がクリスマスプレゼントを目の前にした時のように、思わず笑顔がこぼれてしまいました。そして味はというと……うっとりするほど甘くて美味しい!ちょっと甘すぎるかな?とも思いましたが、今日はその甘さを受け入れる気満々でした。最後には、「ああ、頼んでよかった〜」と大満足のひとときを過ごし、幸せを感じました。
美味しい料理とワインを堪能した後、レストランを後にするとき、心から幸せを感じた事を覚えています。料理もサービスも素晴らしくて、あの同じお肉をまた食べに行いたいな、と感じました。
帰りのドライブはリラックスしていて、感謝の気持ちで満たされていました。心地よい空間で大切な人と共に過ごす食事が、いかに特別なものか、改めて実感した日になりました。
今回の心温まる、そして少し甘いストーリーを少しでも感じて楽しんでいただけたなら、嬉しいです。
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